第1390回
一杯のコーヒーからガソリンの消費量まで

ことしはひょんなことから
中国雲南省の保山というところに
コーヒー園をつくることになり、
その準備に明け暮れてしまいました。
すると、そんな夢のある事業なら
僕にも参加させて下さいという青年達が
続々と集まってくるし、
コーヒーの焙煎をする画期的なシステムを開発したから
使ってみてくれませんかという申し出はあるし、
コーヒーの木を植える農民たちに
援助資金を出しましょうか
という基金からの申し出までありました。
嘘のように役に立つ情報や助け舟が次々と現われるので、
もしかしたらこの話はうまく行くんじゃないかと
だんだん気が大きくなっているところです。

この話は新年号の文芸春秋のエッセイ欄に
「コーヒー園に賭ける夢」と題して書きましたので、
興味のある方は読んで見て下さい。
たかが飲み物の1つにかかわる話にすぎませんが、
中国人のふところ具合がよくなって、
日本の10倍の人口のあるところで
1人が1日に1杯飲んだだけで
大へんなことになってしまいます。
10年計画でやる仕事ですが、
もしうまく行ったら、
アジアでは雲南とベトナムが
ブラジルや西印度に代わる
コーヒーの大産地になることが考えられます。

「たかがコーヒー、されどコーヒー」
ということですが、
コーヒーもさることながら、
それよりも一足先に中国の大産業になり、
世界の地図を大きく変えてしまうのは
本当は中国の自動車産業でしょう。
ことしは400万台が一応の目標でしたが、
一年に100万台単位で増産に加速がつきますから、
当分はどこの自動車メーカーも倍々ゲームです。
ホンダをはじめ、
中国の自動車メーカーの株価の上がり方を見てもわかる通りです。
当分、目の離せないところです。

自動車が急増するおかげで、
高速道路の株もジリジリと値をあげていますが、
それ以上にふえるのは石油の消費量です。
かつて石油輸出国だった中国が石油輸入国になり、
その輸入量もあッという間に
日本を追いこしてしまいます。
中国の石油株の動きにも注目して下さい。


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