第1383回
「時代を掴む男たち」は心温まる良い本です
時間があったら、
本を読むことをおすすめします。
私は出かける時もカバンの中に本を入れていますし、
枕元にも本を重ねておいてあります。
渋滞にあっても、本さえあれば
いらいらしないですみますし、
夜、眠られなくなって
目がパッチリあいても、
眠くなりそうな本を読めば、
いつの間にか寝込んでしまいます。
本は過去の教訓を書いたものですから、
未来を知るのにはあまり役に立ちません。
でも世の中には時代と共に変わる面もありますが、
一向に変わらない面もあります。
人間の愚かさや欲望などは
いつの時代になっても
変わり映えのしないものでしょう。
ですから昔の人の智恵がそのまま役に立ちます。
私はベストセラーズで話題になっている本は
あまり読みません。
自分がいま興味を持っていることと
関係のある本とか、
自分の知らないことについて
ふれた本に心をひかれます。
最近、読んだ本で意外に面白かった本を
何冊かご紹介したいと思います。
1冊は「時代を掴む男たち」
(財界研究所刊)という
小石原昭さんの対談集です。
これは小石原さんが「財界」誌のために対談をした
日本で人にはあまり知られていないが、
ユニークな提案をしたり、
実行をして話題を呼んだ
各界の人びとを紹介したものです。
町で出るゴミを減らすために、
ゴミを34に区分けして、
ゴミの量を3分の1まで減らした
町長さんの話だとか、
海の環境を守るために
川の上流の山々に植林をした
牡蠣の養殖業者の話だとか、
いまハヤリの町村合併に背を向けて
人口2700人弱の小さな村を
自力で建て直した村長さんの話だとか、
私たちの常識を打ちやぶる改革を実行した人々が
次々と登場してきます。
毎日の新聞に出てくるような暗い、
嫌気のさす話とは正反対の話ばかりです。
正月休みにでも読んで見て下さい。
日本も日本人も捨てたものじゃないと
心温まる正月を迎えることができると思います。
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