第1381回
人が喜んで世話をしてくれる人になれ
自分自身の将来のために
自分の売り込みをするのは
決して恥しいことでも何でもありません。
人は誰でも自分の目標に到達するために
人に引き立ててもらったり、
人の力を借りたりする必要があります。
そのためには自分の人となりや
能力や勤勉さを
人に知ってもらう努力をしなくてはなりません。
孫正義さんが若い頃、
藤田田さんのところへ強引に売り込みに行った話は
いまも逸話として残っています。
私のところへもよく若い人が売り込みにきます。
自分のホーム・ページを持つようになってから、
私は若い人たちに道をひらいてあげるために
人材の登録をするページも設けています。
そこへは毎日のように売り込みの手紙や
履歴書が送られてきますが、
それらの応募の中には、
思わず人を魅きつけるような
要領を得たものもある半面、
全く人に何を頼もうとしているのか
さっぱり見当のつかないものもあります。
履歴書に自分の生年月日や学歴、
職歴だけを書き込んで、
自分が何を望んでいるのか、
何を私に頼みたがっているのか、
さっぱり見当のつかない手紙が結構たくさんあります。
もっといけないのは、
自分が何者であるかも名乗らず、
どんな要領で申し込んだらよいのか、
もう募集は締め切ったのかと
問合わせをしてくるEメールです。
人に頼み事をするのに、
その要領をきくこと自体が
人をうんざりさせるのに、
その返事まで期待しているのは
どういう神経なのでしょうか。
もちろん、そういう人に返事を書くことはありませんが、
人に物を頼む時のABCも知らない人が
うまく自分の売り込みができるわけもありません。
親兄弟が教えてくれないということもあるでしょうが、
生まれながらに自分で気づく人と
そうでない人があるとすれば、
そこで人生のレースに差が生じてしまいます。
人の世話になるとしても、
人が喜んで世話をしてくれる人になることから
はじめることができないものでしょうか。
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