第1348回
A株との格差も有力な買根拠の一つ

もう一つ、A株とB株、
もしくはA株とH株に
大きな格差のある銘柄は狙い目の一つです。
もともとB株は
中国が充分な外貨をもっていなかった10年前に、
外貨を必要とした企業に
外貨で資金調達を許可したことの名残りですが、
これだけ外貨準備がふえたら、
その必要がなくなったばかりでなく、
むしろ時代遅れの制度になってしまいました。
かつての外匯券がそうであったように、
A株とB株もいずれは合併されて
一つになる運命にあります。

そう考えたので、
私はB株を買ってジッとガマンするようにと
すすめたのですが、
一昨年の2月にその第1回の動きがありました。
B株が突然、値上がりをして、
3倍も5倍も儲かるチャンスに恵まれたのは
まだ記憶に新しいところです。
しかし、次のステップに届かなかったために、
再びA株とのひらきが拡がり、
50%から5倍まで株によって格差が大きくなっています。

人民元の切り上げと為替の自由化と
どちらが先になるかはわかりませんが、
どちらが先になっても
人民元を自由に外貨に換えることができるようになれば、
中国人は人民元をドルや香港ドルに換えて
安い方の株を買えますから、
両者のひらきは縮まります。
といよりもB株をこのまま流通される意味がなくなりますから、
むしろそうなる以前に
A株とB株を合併させるのが常識でしょう。
もしそうだとしたら、
B株やH株を持っている人にとっては
「夢よ、もう一度」ということになります。

このことは決して冗談で言っていることではありません。
A株とB株、H株のひらきの大小は
どのB株、H株を買うのが有利か
という買い根拠の一つになります。
但し、成長株の仲間に入れられない株ほど
ひらきが大きいという面もありますから、
A株とB株のひらきの大きさだけに
こだわっているわけには行きません。
一つの株を長く持ちこたえるためには、
成長性と利廻りで納得の行くことが必要です。
そういう株がちゃんと存在しているのですから、
皆さんもご自身でよく研究して見て下さい。


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