第1228回
80才を前にライフ・スタイルの組変え
「もしもしQさんQさんよ」をスタートさせてから
これで3年あまりたちましたが、
ここで私は再び自分のライフ・スタイルを
変える瀬戸際まで来てしまいました。
はじめからそれを予想したわけではありませんが、
多分、満80才を前に、
日本のジャーナリズムにおける執筆活動は
一応、幕が下りるところまで来たのではないかと思います。
いまも私は8本の連載を持っていますが、
この秋に半分は完結してしまいます。
VOICEの「双方向性の国際交流学」
チャイの「アジア人の散歩道」
マネー・ジャパンの「グローバル化時代の資産運用」
小説宝石の「これであなたも中国通」が終わると、
それぞれ単行本として出版され、
ことしも単行本は文庫本をあわせて
10冊以上はありますので、
新聞の広告だけ見るとまだ衰えたようには見えませんが、
私と同年輩の作家や評論家はまだ生きている人は、
文化勲章をもらったり、
芸術院会員に祭り上げられたりして、
納まるところに納まってしまいました。
この半世紀、私はずっと執筆活動を続けてきて、
1つの連載が終わる頃になると、
また別の雑誌社や新聞社から新しい連載を持ち込まれて
仕事が途絶えるということがありませんでした。
いつも私は人が気がつく前に
時代の先端を行くテーマを手がけていて、
人に忘れられないですんだからです。
でもいつかはそれが終わりになる時が来るものです。
仕事の途上で死ぬか、仕事がなくなっても
まだ生きているかのどちらかですが、
私の場合は執筆の仕事が終わっても
まだやる新しい仕事がいくらでもうしろに控えているので、
やることに事欠くことはありません。
偶然にも自分の意見を発着する場として
このホーム・ページと、
新しくはじまる上海のホーム・ページと、
台湾につくった雑誌社が残っているので、
新しくやることの伝達をする手段には困りません。
でもやることもやる舞台も全く変わってしまいますので、
もう一ぺんチームの組みなおしから
やらなければならなくなりました。
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