第1182回
格安旅行の知識を身につけて下さい

旅行ブームがはじまると、
「旗を立てて海外旅行」
というのが日本人の海外旅行の定番になりました。
外国語が苦手なのと、
旗の後について行けばよけいな心配をしないですむ
という気安さがあるからです。

しかし、若い人や旅行好きの人は
そんなことでは満足できません。
リピートをする場合も、
リュックを背に行ったことのない国に出かける場合も、
限られた予算の中で旅行するのですから、
どうやったら安上がりの旅行ができるか考えます。
「一日10ドルヨーロッパ旅行」
という本に代表されているように、
飛行機のチケットの買い方から安宿の予約のし方から、
うまくて安くて腹一杯になるレストランの見つけ方まで、
知っているのと知っていないのとでは
天と地ほどの差ができてしまいます。

安上がりの旅行をする方法は
貧乏学生にだけ必要なことではありません。
経済観念のある人ほど研究熱心で、
ふところの痛まない方法を考えます。
またそれだからこそ金持ちになるのですが、
格安旅行の本の読者は
貧乏学生のほかにふところ豊かな節約家
ということになります。
現に私も格安旅行の本の愛読者の一人でもあります。

いまの私はファーストの常連客であり、
ヨーロッパに行っても、東南アジアに行っても
一番上等のホテルに泊っていますが、
それでも切符の買い方や予約の仕方で
値段に大きなひらきができます。
どうやれば安くなるかについては
旅行好きな友人にもききますが、
格安旅行の本の世話になることもあります。

私が格安旅行のファンだと言ったら
笑われるかも知れませんが、
貧乏学生と私との間に心理的に
そんなに大きなひらきはございません。
そういうわけで緒方信一郎さんに
「おトクな海外旅行はこうやって」
というタイトルでご登場をお願いしました。
これも本屋の旅行本売場での出会いがヒントになっています。
テロや新型肺炎で
海外旅行に一時的にブレーキがかかっていますが、
時の流れにストップをかけることはできません。
どうか皆さんも格安旅行の知識を身につけて下さい。


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2003年6月5日(木)

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