第953回
一人で食事をする事が嫌いな人集まれ
結婚しない女性がふえて、女性の一人暮らしが
珍しくなくなったのはもうかなり昔のことです。
ワンルーム・マンションを売り出したら、
ほとんど一人暮らしの女性が買ったという話を
きいたことがあります。
男に干渉されないで生きるのが
女のしあわせであるという考え方も当然、考えられます。
セックスのよろこびを味わうためなら、
何も結婚しなくとも間に合ってしまいます。
それでは本当の人生愛も、家族愛も知らずに
一生を終わってしまうのではないかと心配する人もあります。
当然、そういうこともあるでしょうが、
よけいなお世話と言うものでしょう。
子供のいない人には子供のいないしあわせがあるし、
結婚しない人には結婚しない人のしあわせがあるのです。
独身で暮らす女性がふえたせいか、
世帯を持っていても勤務時間がスレ違いになっているせいか、
女性が台所に立たないことが多くなりました。
そうした人相手のお惣菜はデパートやスーパーで
いくらでも売っているし、駅をおりた商店街の中でも
お惣菜専門店があるようになりました。
ついでにメシも焚かないですむように、
コンビニでは弁当が一番の売れ口商品になっています。
日持ちのよいように漂白剤とか防腐剤が入っていると言って
問題になりましたが、私はそんなことがなくとも、
コンビニの弁当は食べたことがありません。
個食もいや、弁当もいや、というのは
今ではきっとゼイタクな生き方になるのかも知れませんね。
でもそういう思いをしている人は
たくさんいるのではないでしょうか。
私は一人になった時も、一人で食事をするのは味気ないので、
一緒に食事をしてくれる人を探がしています。
インターネットで知り合いになった若い人が
食事仲間の予備軍をつとめてくれています。
そういう人が気軽に集まれるようなレストランをつくったら、
もしかしたらハヤるようになるかも知れません。
話の合う友達を見つけるのは難しいかも知れませんが、
酒食の友だちがほしいだけですから。
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