第933回
土地が株より儲かった時代がありました

自分の住む家は貯めたお金で買いましたが、
株をやったおかげで少々お金を儲けましたので、
そのお金の一部を使って小さなビルを建てた話は
前にしたことがございます。

不動産を買えるだけまとまったお金のない時は、
お金をふやす方法は多分、株をやるよりほかありませんが、
株と不動産とどちらでも
買えるだけの資金があるようになると、
選択の余地がふえた分だけ迷いも多くなります。
迷いの多い分だけ知恵も必要になりますから、
金持ちは貧乏人より頭を使うことになります。
どう考えてもお金持ちの方が貧乏人よりよく働くのも、
またよく頭を使うのもお金のせいですね。
同じことですが、よく働き、またよく頭を使うから、
結果として人より金持ちになるんだと言うこともできます。
別に金持ちだから一目も二目もおくわけではありませんが、
金持ちになる人にはそういう特長があるようです。

私の場合は、株をやる時の狙いが比較的よかったせいもあって、
株をやって値上がりするチャンスに恵まれました。
だから株の方が不動産よりも儲かるのではないかと
心ひそかに考えたこともあります。

ところが、或る時、2000万円のお金を半分ずつに分けて、
1000万円で商店街にある2階建ての住居付店舗を買い、
あとの1000万円で株に投資したことがありました。
2年あまりたって見たら、株には倍になったものもあったけれど、
ほとんど上がらなかったものもあり
平均して、3、40%しかふえなかったのに、
店舗はいつの間にか2500万円にも値上がりしていました。
高度成長時代、不動産は確実に値上がりするのに、
株はそんなに値上がりしなかったのです。

これでは株を買うより
土地を買う方がトクなことがわかります。
値上がりだけを考えたら株はやめて
土地に集中する方がずっと成績があがります。
工業化のすすんでいる間、
株なんか買うより、不動産に一極集中した人の方が、
明らかに金持ちになるチャンスが続いたのです。


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2002年9月29日(日)

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