第707回
４年半ぶりにバンコクに行きました

私は休みの嫌いな性ですから、
旧正月で中国や台湾が休みの２週間は
どうしても日本にいるということになってしまいます。
すると、その前の２週間は
逆に中国や台湾にいることになってしまいますが、
ことしの２月は中国と香港に行くのをやめて、
台北からバンコクにとんで、
バンコクに５日間ほど滞在していました。

バンコクは世界中でも私の好きな都市の一つで、
中国がまだ竹のカーテンで遮られていた頃は
毎年のようにバンコクを訪問したものです。
行くといつもオリエンタル・ホテルに泊まっていましたが、
タイ・ブームになって観光客が溢れるようになると、
世界一サービスがよいと言われていた
オリエンタル・ホテルも
さまざまなきつい条件を出して
常連客につれなくするようになったので、
シャングリラとか、スコタイとか、
ヒルトンとか、リーゼントとか、
次々とホテルを転々と変えるようになってしまいました。

タイ料理は昨今、香港や台湾でもハヤるようになり、
日本でも評判がよいようですが、
私たちの許容範囲内にある美味の一つだと思っています。
蟹や海老は世界でも最もおいしく、且つ安く、
タイ風の料理法でもいいのですが、
タイに一番たくさん住んでいる潮州人の調理する
潮州風タイ料理が一番私の口に合います。

バンコクにはこの前のアジア金融不安のはじまった
97年の８月に行ったっきりですから
もう４年半たってしまいました。
あの時はバーツが大量に売られて
あッという間に半分まで切り下げされましたが、
タイに工業化の資金を貸したのもアメリカ資本なら
タイのバーツを売り浴びせて
タイの産業に壊滅的な打撃をあたえたのも
アメリカ資本ですから、
資本の交通整理をする必要がありますね。
今度はオリエンタル・ホテルと
チャオブラヤ川を挟んで対岸に建った
ベニンシュラ・ホテルに宿をとりました。
いいホテルでした。