第212回
日本語教師になる勉強しませんか
日本語学校の設立を申請して許可をもらうのに
1年近くかかるそうです。
少々時間がかかりすぎると思いませんか。
もともと各種学校として
東京都から正式に許可をもらった実績がありますから、
再許可をもらうのにあまり問題はないと思いますが、
それまでの間に色々と
準備しなければならないことがあります。
先ず第一は主として中国人
(そのなかには大陸からの留学生のほかに
台湾、香港、更に東南アジアの華僑も含まれています)の
留学生を受け容れますので、
その人たちに日本語を教える教師が必要です。
皆さんは日本語のできる人なら
誰でも日本語が教えられると思うかも知れませんが、
日本語を教えるためには
教師養成講座の勉強をしなければなりません。
北京のうちの日本語学校で、
日本語教師の募集をしたところ、
北京在住者の中から6人、応募者がありました。
台北の日本語学校の教師主任の日本人を
北京に派遣して6人に
日本語教師としての訓練をしようとしたところ、
「日本語を教えるのに勉強が必要なんですか。
そんなのやめた」
と言って6人ともやめてしまったそうです。
人を教えることは自分が勉強することだという
学問のABCも知らなかった人たちだったのですね。
東京の私の日本語学校で日本語を教えたい人は
手をあげて下さい。
しかし、そういう人は先ず
日本語教師養成講座の受講をして下さい。
そういう講座は6ヶ月にわたり、
学費は1コースで60万円かかります。
日本中に10何ヶ所あるときいていますが、
うちでやる場合は
北京語の勉強もしてもらうことになるでしょう。
18年、台湾で日本語を教えた経験では、
北京語のできる日本人教師が日本語を教える方が
ボオ、ポオ、モオ、フオもわからない日本人教師よりは
ずっと学生に受けがよいようです。
日本語を教えることなら、
第2の人生を歩む者にももちろんできますが、
女性だと生き甲斐を感じて長続きのする人が多いようです。
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