第143回
これはほんの一例ですが
株をやる人は誰でも小さなお金からはじめます。
少ししかお金がないということもありますが、
お金を持っている人でも
初心者は用心してかかるものです。
もちろん、それが正しいやり方です。
用心していますから、
とんだ失敗をすることはありません。
免許取り立てのドライバーが事故を起さないのと同じで、
損をしないどころか、思わぬ儲けをして
それから病みつきになることが多いのです。
いまは株の平均単価が高いので、
最低単価の千株買っても
50万円や100万円かかってしまいますが、
一番安い株として
90円の日立造船をすすめたことがあります。
これだと10万円以下で買えます。
100円以下で買える株にはほかに建設株がありますが、
いずれも借金だらけで、
恢復の見込みがたたないばかりでなく、
いつ倒産するかわからない瀬戸際におかれています。
その点、日立造船は造船という名前がついていますが、
造船の売り上げは13%だけで、
半分以上をゴミの焼却装置や発電設備が占め、
しかもリストラがすすんで、
連結決算で黒字になったところです。
配当までにはまだ1、2年かかるでしょうが、
優秀な機械関係の子会社を傘下に持っているし、
こんな会社がもし投信銘柄に組み入れられたら、
90円が150円くらいになるのはおかしくないでしょう。
60円値上がりすれば、6割以上の儲けになります。
そう思って、雑誌にも書いたら
使用済核燃料の容器を
アメリカで20億円で受注したニュースが流れて
あっという間にストップ高になるという
予想外のことが起りました。
株価のことですから、
上がったり下がったりのくりかえしで
一挙にゴールに入るようなことはありませんが、
どちらに向って動いているかの見極めが大切で、
上昇気運に乗っている時は安値のところで仕入れれば
酬いられることが多いものです。
これはホンの一例ですが、
同じような角度から株式市場を見たら、
投信相場にうまく乗りそうな銘柄は
まだいくらでもあります。
「もしもしQさんQさんよ」
●ヒマはあるけどお金がない人
●お金があっても使い方がヘタな人
●株はコワイとためらっている人
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