第51回
邱友会に現れて消えた人

邱永漢を囲む「邱友会」という会があることは
私の著作の奥付けのところに書いてあります。
それを見て3400-9393に電話をかけてきて
どんな資格があれば入会できるのですかと
問い合わせてくる人があります。

特に難しい資格は何もないのですが、
邱友会に参加するためには
会費を支払わなければなりません。
1回が3万円(消費税は別)、
食事代と私のサイン入りの著書が1冊含まれています。
3ヶ月に1回ですから、毎回出席するとして、
年に12万円プラス消費税がかかります。
毎回、事前にハガキで出欠をとりますから、
当日欠席の時は会費を払う必要はありません。
出欠をとっても返事を出さないことが
2回続いたら、もう来る気はないものと見なして
3回目には通知を出さないことになっています。

当然のことですが、1、2回出席して見て、
来るだけの値打ちがないと考えた人は来なくなります。
20年間もやっていると、顔ぶれが次から次へと変わり、
あの人も来なくなったなあ、
この人も見えなくなったなあ、
と世の移り変わりの激しさを実感させられます。

なかには長く来なかった人が
ひょっこり姿を見せることもあります。
もちろん、20年間、飽きもせずに、
こちらが皆勤賞をあげたくなるような
熱烈なファンもあります。
そういう人は私が土地を買いなさい、
あの株を買いなさい、
この株を買いなさいとすすめた時から、
台湾や、アメリカに行く時も同行しているし、
また香港や大陸で投資をはじめた時も
行動を共にしています。

一緒に投資をして大成功をおさめたこともあります。
でも何回かに1回はうまく行かなかった例もあります。
なかにはうまく行ったのは
自分の先見の明によるもので、
失敗した時はキュウエイカンの詐欺にかかったといって
私を訴えた人もおります。
そういう人はもちろん、
二度と私の目の前に姿は現しません。
狭い日本にいても一生、
私に会わないですむという自信があるのでしょう。
邱友会に出入りした人だけ見ても
世の中隆替が如何に激しいかわかります。





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