第17回
株はやさしそうに見えるけど

株は何を買ってもよいというわけにはいきません。
ダウが連日のように上がっている時でも、
買う株を間違えたら、
運命の女神から見離されてしまいます。
株には前後賞というのがありませんから、
相場表のすぐお隣に並んだ株がいくら値上がりしても、
上がらない株は地団駄ふんでもビクともしないのです。

ですからどの株を
いつどの値段で買うかが難しいのです。
株で儲かる人も損をする人も
同じ株を買ったり売ったりしています。
いつ頃、どんな値段で買って、
いつ頃、どんな値段で売るかによって
勝敗がわかれるのです。
株のやり方は無数にあって、
それぞれの性格にあったやり方をするより
ほかないのですが私は成長性のある株を
長期(少なくとも2年以上)にわたって
持ち続ける覚悟で買います。

どの株にするかは、自分がふだんから
気をつけている株もあれば、
人に言われて注目するようになった株もあれば、また、
本で読んで調べるようになったものもあります。
私が推奨して値上がりした株もありますが、
そういう株は私が推奨しなくとも値上がりをする
条件を備えた株といってよいでしょう。

或る時、私のところに遊びに来た青年にきかれて、
「この株を買ったらいいでしょう」と言ったら、
すぐに値上がりをして、とても喜ばれたことがあります。
またきくからまた次の株を教えたら、
それもまた値上がりをしてたちまち
持っているお金が倍になりました。
すっかり有頂天になった其の青年は
証券会社の人にすすめられるままに
信用買いをはじめ、
株はやさしいと思ったのかどうか、
私のところへききに来なくなりました。
半年ほどたって町で偶然に出会ったらしょんぼりしています。
株はうまく言っているのときいたら、
折角、私に言われて倍にしたお金も含めて、
全部スってしまったそうです。
私が勧めたのにはちゃんとした根拠があるのに、
向うは耳に入ってくる情報は皆、
同じくらいに思っているのです。
株は儲かる人より損をする人の方が多いのですから、
そんなにやさしいものではありません。





←前回記事へ 2000年3月26日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ