お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

最終回
生命保険は、財産づくりではなく節税のためと考えたほうがいい

生命保険とかガン保険とか、
危険の分散のために、毎月多額の掛け金を払っている人が多くなりました。
たいていは、無意識に、
「万がーのために、貯金のつもりで」ということで始めますが、
生命保険は財産づくりにはなりません。
生命保険に対する考え方は、むかしとはだいぶ変わってきています。
むかしは、一家の大黒柱が倒れたとき、
あとに残された家族の生活を守るためというはっきりした動機がありました。

いまではそれが逆になって、
予定より長く生きすぎたらどうしようという具合に変わってきています。
だから、年金や養老保険に加入しているケースも多くなっています。
ローンで家を買った場合などでも、
生命保険を同時に掛けておくと、途中で死亡することがあっても、
ローンはすべて保険から支払われます。
時代の変化とともに、
保険の利用法も多種多様になってきているんですね。

生命保険をどう活用するかは、
人それぞれでいいんですが、貯蓄とは考えないほうがいい。
ただ、お金を貯めるのとは違うけれども、
出ていくお金を少なくするメリットはあります。
生命保険にはいっていると節税になるんです。

たとえば保険は、満期になってから払い込んだお金との差額については、
生命保険控除というのがあり、
半分にしか課税されないという利点があります。
また満期になって受け取るときは、
一時所得になった金額の半分が課税の対象になります。
だから、一時にたくさんのお金を受けとると、
それだけ税金がよけいにかかります。
毎年満期の期日がくるように保険を組んでおけば、
それだけ課税される対象の金額が低くなりますから、
当然、大きな節税につながります。

もう一つ、生命保険は相続税対策の一つになります。
保険を掛けていた人が死んで保険金が支払われれば、
それは相続財産となるんですが、
株式や土地などと違って生命保険控除があるため、
そのぶん相続税が安くなります。
相続財産の多い人は、税金面でトクになります。
こうした考え方は、生命保険だけではなく、
保険全般について言えることです。
ですから、保険の掛け方にも知恵をしぽる必要があります。

いきなり一億円といった掛け方をする人がありますが、
保険金詐欺でも企てるならべつですが、
満期のときまで生きているつもりの人は、
毎年二千万円ずつ受けとって、
半額は控除してもらうようにしたほうが、
ずっと税金は少なくてすむのです。





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2016年4月15日(金

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