第100回
バイオリズムがくずれれば、何をやってもうまくいかない
人間には、誰にもバイオリズムというものがあります。
何をやってもうまく事が運ぶ、文字どおり、”絶好調”のときもあれば、
失敗つづきで、完全にツキに見放されてしまっているようなときもあります。
よく「果報は寝て待て」と言われますが、
やはり、ただじっと待っているだけではツキはやってこないでしょう。
もちろん、東京郊外のお百姓さんのように、
気がついたら自分の畑のまえに駅ができていて、
地価が一千倍にも上がっていた。
その土地を
手放してべつの土地を買ったら、そこの地価がまた高騰したといった、
”棚からボタ餅”式の大儲けをしている人もいます。
しかしそんな人は、例外中の例外です。
実際、いくら自分でツキを願っていても、
ツイてくれるかくれないかは、それこそ神まかせでしかない。
それなら、いっそ自分でツキを呼び込むことはできないものでしょうか。
同じ会社でパートナーをやっている同志でも、
バイオリズムが違いますから、
ツキのよいタイミングの人とそうでない人がいます。
自分のツキの悪いときはツキのよい人に素直につくという方法があります。
夫婦のあいだにも同じことが起こります。
女房のほうが強運のときは、
女房の運勢にしたがうのが賢い方法です。
しかし、人間にはどうしようもなく運に見放されているときがあるものです。
私でも、「あの一年はえらい目にあった」
といった時期を何度か経験しています。
ツイているときには、何をやってもうまくいくのだから、
アレコレと考えをめぐらす必要はありませんが、
バイオリズムが底辺をうろうろしているときは、
八方塞がりになるものです。
問題は、ピンチになったときどう対処するかということです。
私は以前から、ツキのないときにそれをカバーするために、
「ピンチの法則」というのを考えたことがあります。
いつ、どんなときに、どんな形でピンチがやってくるかわかっていれば、
最悪の事態は回避できるでしょうし、
うまくいけばピンチを脱出するきっかけをつかめる可能性もあります。
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