第89回
笑う力ドには、お金もきたる
嫌がることをすすんでやるのは、なかなかむずかしいかもしれませんが、
お金が貯まり、金運が向いている人を見ると、例外なく愛想がよく、
腰が低いことに気がつきます。
まさに、「笑うカドには福きたる」と言っていいでしょう。
いつも不景気な顔をしている人と顔をあわせていると、
こちらもだんだん不景気に
なってしまいます。
その点、愛想がよくて、腰も低ければ、
受ける感じも悪くはありませんから、
ものごとを頼まれたら、力を貸そうという気が起こるものです。
金儲けの話でも、積極的にもちかけようという気が起きてきます。
私はこれまでに、人生で成功した人とたくさん会ってきました。
その中に、高慢な人は一人もいません。
成功した人は自分の主義主張や物の見方には固執しますが、
他人に対して威張りちらすことはまずありません。
とくに偉くなればなるほど、”実るほど頭を垂れる稲穂かなWとなるようです。
よく気がついて、人の困ったことや考えていることを先まわりして
片づけておくくらいに神経を使うのは、
金儲け、というよりも、人生処世術のーつの方法でしょう。
同じ品物を買いに行くとき、
ブスっとした親父のいる店に誰が行くでしょうか。
好き好んでそんな店に行きたいと思う人間は、まず一人もいないでしょう。
誰だって、応対の愛想がいい、気持のよい店に行くはずです。
それだけのことです繁盛する店とそうでない店が分かれてしまいます。
ちょっとした仕事を頼む場合でも、
同じくらいの力量を持った人が二人いるとしたら、
やはり感じのいい人に頼みますね。 |