第84回
金銭的なお返しができなかったら、いい印象でお返しを
これは、何も相手の下心を警戒しているからではありません。
中には、純粋な好意で親切にしてくれる人もたくさんいます。
しかしそんな人にも、応分のお返しは必要です。
もっとも、若い人などは、そうしたくても、
先立つものが不如意でお礼がままならないということもあるでしょう。
そんな場合は、相手にいい印象を与えるように、
後でお礼を一言、言えばいい。
電話とか手紙で感謝の気持を伝えるようにしてもいいでしょう。
私などは人にごちそうをしても、
何か親切なことをしたという意識はありません。
会社の上役が平社員と一緒に飲んだり、
飯をごちそうした場合も同じだと思います。
しかし、挨拶とか、お礼はきちんとすべきです。
やるべきことをちゃんとやっておかないと、
心のどこかに「借り」ができてしまいます。
ですから、私なんかは、ごちそうになりに行くときだって、
自分の食い扶持程度のお土産は持参します。
それ相応の代償を払うのが、人生だと思っているからです。 |