第69回
銀行の信用をつけることが最優先
もっとも、借金をするのも、借金を利用してお金を儲けるのも、
簡単にできることではありません。
当然のことですが、お金を借りることは、
お金を預けるのとは事情も異なるし、むずかしさも違います。
お金を貯めるのが小学生の仕事だとしたら、
借金というのは高校生か大学生の仕事でしょう。
お金を借りるためには、それなりの高等技術が必要になります。
お金はひじょうに臆病なもので、
ちょっとでも怖がらせると、たちまち逃げ出してしまいます。
いつもお金のほうで安心して
懐にはいってこれるような状態をつくっておかなければなりません。
お金は、仲間のいないところにはやってこないものなのです。
反対に、お金の儲かりそうなところへは
お金がドンドン集まってきます。
だから、お金の儲かりそうな仕事を考えればよいし、
そういう環境づくりをすることがたいせつです。
お金を貯めるだけなら、
金利がすこしでも高いところにお金を預けるほうがトクです。
しかし、もし銀行のお金を利用する気があったら、
少々、金利が低くても、
将来お金の借りられる銀行にお金を預けたほうが自分のためになります。
だから、私は郵便貯金もしたことがありませんし、
国債を買ったこともありません。
銀行の信用をつけることを優先的に考えています。 |