お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第51
長く使う家具などは、”身分不相応”と思えるものをフンパツしていい

「安もの買いの銭失い」というのは、いまでもあるんです。
お金持ちをべつにすれば、一定のお金しかなくて、
ほしいものは山ほどあるわけですから、
それに対応する上手な買い方がなくてはなりません。
「安もの買い」は、その下手なほうの一つです。

一定のお金しかないのに、買いたいものがたくさんあれば、
できるだけ安いものをたくさん買うというのが一つの方法です。
つぎに、優先順序をつける買い方があります。

一つのものを買えば、犠牲にしなければならないものが出てくるわけですから、
どれを優先させるかを決めなければならない。
それを間違えると、たいして必要でないものを先に買ってしまったりして、
後悔します。

二つ目が「安もの買い」です。
安く買うのと、安もの買いとは違うんです。
車なんかは、三年か四年で買い換えることになりますから、
ほんとうはあまり上等なのを買う必要はないんです。
でも、机や椅子、 家具なんかは、いい品物であれば一生使えますから、
事情が違ってきます。

いま、私が事務所で使っている机は、
二十年ほどまえに三十九万円で買ったものです。
いまでもそれを使っているのは、つぎつぎと新しいものが出ても、
それ以上の机に出会わないからです。
長年使っても、飽きがこないし壊れることもありませんから、
一日当たりの計算にすれば、安いものです。
一般的にいって、長く使うことのできるものは、
すこし高いものを買うほうがトクなんです。
台所用品なんかもそうです。
庖丁とかフライパンなんかでも、
すこし奮発していいものを買えば、長持ちします。

家具や台所用品は、安ものを使っていると、
生活のレベルがアップするにつれて、安っぽく見えてくる。
最初にいいものを買っておけば、飽きもこないし、
いつまでも使えます。
だから、予算を落として量を揃えるより、
逆に予算を超過させても、品物を少なくしたほうが、
結果的には得することが多いんです。





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2015年12月4日(金)

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