前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第224
ベトナムの海運ライセンス

デンマークで最大規模の会社は、
APモラー・マースクという会社です。
2004年は中国と組んだコンテナ会社で儲け、
石油の値段が上がった北海油田で儲け、と、大儲けの1年でした。
油田は昨年政府と交渉して、
高い税率と多額の開発利権で再契約しましたが、
それでも高すぎなかったようです。

コンテナの海運業だけでも3000億円儲けたそうです。
といっても、私には3000億がどのくらいか実感が有りません。
日本の海運の大手3社の年間利益は、
それぞれ去年1000億円を越えて、それが記録的だそうです。
そこで、人口が日本の20分の1のデンマークでは、
モーラーが圧倒的に大きいことが分ります。
APモラーグループは売り上げが3兆円で、利益が8000億円近い、
と新聞にありました。

モラーは海運ではすでに世界1大きいそうですが、
今度は世界第4位のP&Oネドロイドを買い取ろうとしています。
このニュースのためか、P&Oの株は5月に19%値上がりしました。
両者は合意したそうですが、
ただし、EUの独禁法規制に引っかかるかもしれません。

このグループの様々な挑戦を、先頭に立って率いているのは、
今年92歳になるマースク・M・モラーです。
本人と家族でモラー3分の2の株を持っています。
テレビや写真で見ると、さすがに年寄りの肌をしていますが、
姿勢も良く、生活の充実を感じさせます。

「お金を置いておくより投資する方がよろしい」
と、いうことで、モラーはどんどん投資するそうです。
4月には、ヴェトナム政府が、
初めて外国の海運業者にライセンスを出しました。
今まで外国企業は、
最高で49%の共同出資しか認められていませんでした。
買い取った会社がモラーで、20年間のライセンス料は、
100億円くらいだそうです。

WHO加入を目指して、ヴェトナムも近代化を急いでいます。


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2005年5月25日(水)

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