第203回
だいたい“へそだしルック”はやな
デンマークの男性の教育者はコールテンのズボンが目立ちます。
女性の教育関係者は赤紫を服装に取り入れて、
ニンジン色に髪を染めた人が、
他の職場に比べて比較的多いのが特徴のようです。
デンマーク最大の新聞によると、
長い間生徒は教師のそのたいくつな服装に抗議してきたそうです。
科学的な調査では
「生徒はコールテンのズボンと、
整髪剤を付けた髪にストレスを感じている」
という結果が出たそうです。
しかし、この調査の結論はおかしいかもしれません。
「ストレスを感じるのは決まりきった服装や髪のチックではない」
と、私は自分の経験からそう思います。
それから連想される、嫌いな授業やテストにストレス感じるので、
服装が変わってもストレスは無くなるとは思えませんです。
同じ新聞に、前日のニュースをまとめた
「大雑把に言って」というコラムがあります。
毎回3、4人で担当していますが、
一人一人がそれぞれ1つのニュースをユーモラスに解説します。
その中の一人、アラブ系の男性の筆者が
「女性教師のへそ出しルック」をまとめていました
―今再び、先生の服装について問題提起がありました。
学校側から「女性教師のミニスカートやおなかを出した格好や、
身体にぴったりしたトップを禁止しよう」という提案です。
男の子が授業に集中できないからだそうです。
しかし、私の学生時代のことを思い出してみると、
女性の教師より女生徒の方が気になりました。
学校側が女性の服装について言い始めると、
イスラムの世界ではナイーブな議題、
男女共学の是非という話に広がります。
(筆者はイスラム教徒です)
それに「授業の妨げになる」と言いますが、
私達の場合は、サボることが一番少なかったのは、
厳しい先生の授業ではありません。
いつも楽しく授業に出たのは、口の上に髭も生やさず、
いつも綺麗な服を着ていた女の先生の時でした。
悪ガキでよくサボった私達が、
とにかく彼女の授業だけは皆やる気があって熱心で、
誰一人サボった生徒がいなかったのですー
―まあ大雑把に言って
「女性教師は美しく、挑発的で授業の妨げになり、
女子生徒の存在も授業の妨げになる」
という時代が近づいているということです。
そして、この「授業の妨げになる要素」は、
私達の子供の頃の夢、決してかなわない夢のひとつだったのですー
(再び注−筆者はイスラム教徒です)
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