前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第158回
その弁護士もあてになりません

昔、初めて私達の小さなマンションを売る時も、
何をどのようにするのか分らないので、
知人の弁護士に任せました。
「私は不動産も専門です。高く早く売ってあげる」
と言うので、新聞広告も任せて安心していました。
勿論、その広告の出る最初の日に新聞を買って開きました。
しかし、その新聞広告には
「セントラル・ヒーティング、シャワー、(狭いが)2部屋あり」
のどれひとつ書いてありませんでした。
私達がマンションを捜した時は、
その三つを絶対条件にして新聞で探したのでしたが。
問い合わせが来ないので、私は広告内容を指定して、
そのように変えてくれるように頼みました。
それから又1ヶ月。
広告は頼んだのとまだ違うし、読んだ人の反応もないので、
やはり専門の不動産会社に頼むことにしました。
弁護士にはその旨を告げて、広告を止めてもらうよう頼みました。
それで安心していると、次の週もその次の週も、
断わったはずの広告が載るので、不動産屋と合わせて二重払いです。
弁護士のところに直接そのことを言いに行くと、
事務所には積み重ねた書類が山を作っていました。
これでは下の方にある書類はどうなるのでしょうか?
時々ひっくり返すのか、
新しいのは山を持ち上げて下の方に入れるのでしょうか?
こういう状況の事務所は、
どこであれ、あまり信用できないような気がします。
不動産屋に、こちらの希望の広告内容と希望価格で頼んだら、
新聞広告が出た日から1ヶ月もしないうちに売れました。

私達が特に運が悪いのかもしれませんが、
昨日、今日、と不良弁護士列伝のようになりました。
弁護士のような権威のある職なのに、
資格を取るテストに強いだけ、という人では困ります。
簡単な仕事ならどの弁護士に頼んでも同じ・・・ではないのです。
だから、有能で良い人が見つかったら大事にしましょう。
なかなかそういう人が見つからなくて、
私は損で無駄なことを繰り返しました。

それから数年後、ウガンダの、
アミン大統領の大量殺人の記事を載せたデンマークの新聞社を、
ウガンダ大使が訴えました。
テレビニュースで「殺人の証明は出来きません」と、
この弁護士が、インタビューに答えていたのでビックリしました。
大使が訴える手助けを引き受けていたのでした。
後で「大使は(肝心の)裁判を無断で欠席して、行方が分りません」
ともニュースに流れました。


←前回記事へ

2005年2月22日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ