第1128回
感覚
5月7日のNHKで
「復活した“脳の力”〜テイラー博士からのメッセージ」
という番組を行っていました。
女性脳科学者として活躍していた
ジル・ボルティ・テイラー博士は37歳で脳卒中に倒れ、
言語や思考をつかさどる左側の脳機能が停止しましたが、
8年間のリハビリを経て復活しました。
テイラーさんは死んだ神経は元には戻りませんが、
そのほかの神経がカバーしてくれることによって
ある程度回復することが期待できると話しています。
これは一般的に言われていることで、
脳卒中に倒れた人がリハビリで機能を回復させようと
一生懸命行っています。
完全に復活することはできませんが、
人によって程度差がありますが、
ある程度のところまでは回復させることができるのは
私自身も感じています。
テイラーさんが言っていたことで印象に残ったのが、
テイラーさんは脳内出血で左脳側が出血したのですが、
右脳のほうからの神経の関係があるかもしれないとしながら、
今までにない感覚が芽生えてきたということです。
特に自然に関しては
散歩中に体が自然と一体になることを感じるとしていました。
私も自然はすきですが
倒れた後は資源に咲いている草花に対しても
前よりいっそう心を入れてみているような気がします。
雑草にしろ一生懸命育っていることに
驚きの目を向けるようになっていて、
倒れる前よりいっそう感覚が研ぎ澄まされて見ているのが
分かります。
では、株式投資に対して研ぎ澄まされた感覚で
相場が見れるようになったかといえば
こちらのほうは前と変らないようです。
本当は変ってきているのかもしれませんが、
今のところ自覚がありません。
前と変ったのは生きているうちに
株ででた利益で自分のため家族のために
前より使うようになったということくらいです。
と、いってもたいしたことはしていませんが、
60歳までやりたいことは
だいたい決めましたので予定で埋まっています。
60歳以降まで生きていたなら
その後やりたいことがいろいろでてきていますので
そこまでは生きていてもあきることはないでしょう。
私が倒れる前と倒れた後で違ってきたことは、
倒れる前はいつまでも生きているということを前提に
毎日を過ごしていましたので
漠然とした毎日をおくっていました。
倒れた後は朝目が覚めるだけで
すごいことだなあと感じるようになりましたし、
毎日を大事に生きるようになってきたように思います。
本当は倒れる前から大事にすればよかったのでしょうが、
この点の感覚が鋭くなってきています。
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