第821回
のど元を潤す水
今の日本人にとって
為替でのメリットといっても
戦後の人が一生懸命に働いてくれたからこそ
今の日本の成長があります。
日本の円が為替でも円高になったからこそ
今の日本人は幸せを授受できます。
ライオンだったら
食べることができる動物が身近にいて生きていける、
象だったら
食べるほかにいつでも水が飲む事ができれば苦労はありません。
そうできないからこそ
象は平地でも水がある場所を探り当て掘って飲みます。
ライオンだって筋力が衰えたなら獲物は追えませんので、
獲物が必要なときは一生懸命追う力を持っています。
日本は象やライオンのように
戦後も生きる糧を得るがために働いてきました。
それは現代でも変わりません。
ですが、為替に対しては日本の力が強くなった分、
無頓着になった部分も否定できません。
いつまでも日本は為替に対しても
安泰としていられる立場ではないのですが、
すぐ目の前に差し迫っているわけではありませんので
大きな関心は少ないでしょう。
中国では1990年以降9%前後の経済成長となっています。
インドでも株式市場の閉鎖性や
カースト制度の制約などがありますが、
時代の流れとともに長期的には解決していけるでしょう。
日本人の投資家に必要なのは現在の経済の価値観だけではなく、
先々を見込んだ投資の仕方です。
昔の日本の状態から
今まで伸びてきた日本の経済成長の流れと
ほかの国が日本に追随する動き、
日本に追いつき追い越すのが他の国でもひとつの目標です。
その結果は数年後ではわかりませんが、
10年、20年という単位で見ればわかってきます。
ライオンだったら餌が捕まらない、
象だったら飲み水を探せない状態になる前に、
餌が捕まる場所や飲み水がある場所を見つけて
確保しておく必要があります。
象でしたら主食が草ですが、水も大切です。
株式投資でしたら主食が企業の成長で株価の値上がりでもあります。
為替の上昇は象ののど元を潤す水でもあります。
両方がなければ食料がのどを通りません。
為替に対してもこのような考え方ができます。
現在水がある場所があるところがわかっているのでしたら
次に湧き出てくる水の場所を確保しておく必要があります。
それが為替では中国の元が将来上昇する場所になります。
10年後、20年後の水を確保していくことも
考えてみてはいかがでしょうか。
|