第789回
今回の下げ
今回の中国株が下がったことで
私自身あわてたかというと
そんなことはまったくありません。
逆に投資がしやすい環境が整ってきたことを
今回の下げは教えてくれています。
ではなぜ中国企業の株価が下がっているのに
投資のチャンスが出てきたかといえば、
今回の下げは
上場している中国企業の業績が悪くなったための下げではなく、
外部環境による株価の下げだったためです。
世界全体の株安だけを見ていけば
どこまで下げていくのかと心配にもなるでしょう。
これは浜辺に立って波の高さを見ているようなもので、
どんな波が次に市場に押し寄せてくるのか
戦々恐々として見守っているようなものです。
ですが、丘の上に立って海の波の流れを見ていけば
次にどんな波がくるのか予測ができます。
海が嵐に変わっていくようでしたら、
早めに対策を立てて持ち株を売却して避難する必要があるでしょう。
また、保有している持ち株を売却せずに、
防波堤の内側に船をつないで
嵐が過ぎていくのを待つことが最善の策かもしれません。
その嵐の強さによって対応策が違ってきます。
今後アメリカが利上げを継続して行っていき、
金利上昇が一段と進んだならば
景気を冷やしていく恐れも出てきます。
アメリカの経済が減速するようになれば
中国国内でアメリカに輸出している企業は
売り上げを伸ばすことはできませんので業績でも影響を受けます。
ですので、そのような関連業種には
投資を抑えていくように考えていかなければなりません。
一方、中国の内需関連企業は
そう大きく影響をを受けることはないでしょうから
投資を考えていける業種に入ってきます。
<次回に続く>
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