中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第705回
要領

スキーでもある程度滑れるようになると要領を覚えていきます。
ボーゲンで斜めに滑っていたものが
スキー板をそろえて滑ることができるようになったなら
今度は斜面に対してまっすぐ滑り降り、
体はまっすぐ下を向いていながら
腰から下のひざでスキー板を切り返しターンを行い
滑り降りることができるようになってきます。

私自身過去にスキーコーチを行っていた時期があります。
そのとき頂上から滑っていくときには
まず斜面に対してまっすぐに滑っていきます。
このときはストックで思いっきり押し出し滑り出していきますが
体が斜面に対してまっすぐになっていても全く問題はありません。
体がまっすぐに下に向いていても
足でスキー板をコントロールしていけばいいだけですから
この方が楽に滑っていけます。

問題はターンするとき
いかに板を切り替えながらスピードを殺さずに滑っていくかです。
ですが一定のスピードまで出ますと
今度は板の切り替え回数と
エッジを効かしてスピードをコントロールして
一定の範囲で滑っていきます。
この辺が私のスキーでのスピードの限界となります。
これ以上スピードを出したらコントロール不能になってしまいます。

ここでも斜面を滑っていく時で大事なのは
スピードコントロールができているかどうかです。
うまくできていればどんなに早く滑ったとしても対処できますので
安全な滑りです。
逆にいくらスピードが遅くても
スピードコントロールができていなかったなら
バランスを崩して転倒してしまいます。
スピードコントロールができなくなりそうなら
その時点で減速させることです。

中国株式投資でも無理は禁物です。
まずは安全範囲の投資資金と投資時期を狙って
少しずつ購入していったほうがいいのです。
私自身がスキーコーチのとき
初心者の人にスキーを教えていたときに特に重点を入れていたのが
転倒の仕方です。

転び方次第によってはとんでもないことにもなります。
スキーで滑っていてスピードが出てくると人は腰が引けてきます。
そうなったときに後ろに腰を引いてしまうと
後ろの板にお尻が乗っかりそのまま滑っていく状態になります。
横に転べばいいのですが恐怖のためにそうもいかず
なすがままになってしまいます。
そうなるともう当人にはどうしょうもできません。
大怪我になることだって十分考えられます。

勢いだけでたくさんの中国企業の株を購入しても
収拾がつかなくなります。
また下げ相場になったときに
パニックに陥ってしまうかもしれません。

スキーで転ぶにしても手にはストックを持っていますので
転ぶとき山側の斜面に覆いかぶさるような感じで
ストックを外側に向けて転ぶように何回か練習をしてもらいます。

株式投資でも万が一のことを考えて投資していくのと同じことです。
今の生活を守れるような段階を維持しておきながら
投資をしていくほうが
無難な投資ができるでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年2月16日(木)

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