中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第689回
A・B株統合時期

1月18日に上海証券取引所の周勤業・執行副社長は
A株とB株を2006年内に統合させる計画があると発表しました。
18日はこの発表を受けて
中国本土のB株企業の株価が大きく値上がりしました。

B株市場の株価が大きく値上がりしているのは
中国本土の投資家が買えるA株市場と、
外国の投資家および中国の投資家が外貨で買えるB株市場が
統合されるという情報からです。
A株市場、B株市場に同時上場している企業には
A株に比べてB株のほうの株価が安い企業が多くあります。
双方が統合されれば
高い株価の方にサヤ寄せされる可能性が大きくなります。
株価が上がっていく可能性が大きいなら
まだ安い株価のうちにB株企業の株を購入しておこう
という投資家心理でB株市場の株価は大きく値を上げてきました。

上海B株指数は9.126%上昇し、
深センB株指数も7.558%上昇しています。
両市場の指数の値幅制限指数は10%です。
上海B株指数自体9.126%上昇していますので
ほぼ全銘柄が高値または高値近辺まで株価が値上がりしています。
中国B株指数は19日にも上がり
上海B株指数は9.265%上昇し、
深センB株指数も3.681%上昇しています。
上海B株指数の値上がり幅が深センB株指数より大きいのは
上海B株企業の方がA株に対して株価が安い企業が多く
株価差が大きい企業が多くあり投資妙味があるからです。
19日に入りB株企業の株価が上昇したために
A/B倍率が縮まってきた企業が多くなりました。

今回の相場はA・B株が統合されることによる相場ですので
私自身は『A・B株統合相場』と名づけました。
ですが株価でA/B倍率が大きく離れている企業には
業績が良くない企業が多くあるのが実態です。
B株企業で優良企業は株価でも高く買われています。
優良企業のA/B倍率を見たなら
その差はほとんどない企業もあります。
またA株の株価よりB株の株価が高い企業さえあります。
深センB株企業の万科企業は
A株の株価よりB株の株価のほうが高くなっています。
このような企業はA/B倍率ではA株の株価のほうが高いですから
A株を購入したほうがお買い得になります。
ですので株価でももうサヤ寄せされていますので
A・B株統合相場では投資を考えることができません。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年1月25日(水)

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