第680回
過去のデータと今後の事業展開
復地集団には2005年10月28日に
「小泉鉄造と行く!中国企業視察ツアー 2005上海」で
物件を見学しながら話を聞いております。
同社は今後の開発に十分な規模の用地を保有しており
武漢や南京でも事業を展開しています。
現在は上海の開発が主体ですが
優良な土地の確保が難しくなってきており
上海以外への物件開発の比率が高くなっていくといっていました。
上海置業は高級住宅物件を主に手がけており
事業拡張のために上海企業の株式を取得していて
住宅プロジェクトやホテル
ショッピングセンター建設を行い
不動産リースも手がけています。
では上海陸家嘴開発はどうかというと、
2005年12月に香港で大財閥の李嘉誠率いる
チョンコン系の有力コングロマリット(複合企業)、
ハチソン・ワンポア(コード:0013)と共同で
上海陸家嘴開発の子会社が
上海市浦東新区世紀大道2-3、2-4地区を開発すると発表しています。
土地面積が約8万9320平方メートルで
建物面積は約38万メートルとなります。
ここにオフィス、商業・文化施設などの
大規模な複合施設が建設される予定で
収益にも今後大きく貢献しそうです。
これは今後の事業展開を見たものです。
ここでは過去のデータからは見ていっていません。
今後の事業展開から
どのように不動産を開発していこうとしているのかが主です。
もし過去のデータだけで今後の投資企業を決めていったなら
今後の事業展開から業績も変わっていくのですから
正しい投資判断はできません。
過去のデータも大事ですが
それ以上に重要なのが今後の事業展開による収益予想データです。
上海陸家嘴開発、復地集団、上海置業の3社は
今後も業績は伸びていくでしょう。
どこを見て投資を考えるかは投資家の投資の仕方次第です。
この3社のほかにも不動産関連企業は多く上場しています。
そちらの企業とも比べて
他の不動産企業のほうに投資妙味があったなら
投資を検討していけばいいでしょう。
そのときも過去のデータだけでなく
将来の事業展開を合わせたデータを見て
投資できるかどうかを決めていくのは同じことです。
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