第641回
もうひとつの顔
上海フレンドシップには「もうひとつの顔」があります。
上海フレンドシップは傘下企業に国内スーパー最大手の
聯華超市(コード:0980)があり、
聯華超市はフレンドシップの34%子会社です。
またホームセンター大手の「好美家装コウ建材」が傘下企業です。
好美家装コウ建材には2003年お店に行っていますが
大きな店舗でお客は大勢入っていました。
中国では家の内装は自分達で行いますので
このようなお店は繁盛しています。
好美家装コウ建材は今後3年の間に上海を中心にして
武漢、広州、北京、成都へと事業拡大を行っていきます。
また上海フレンドシップ自身2005年8月には
好美家装コウ建材に総額で1億6000万元追加出資を行い
事業拡大を支援しています。
もしそうでないなら上海フレンドシップには投資ができません。
今回伺った店舗のような販売状態が続くのでしたら
上海フレンドシップには投資はできません。
ですが、上海フレンドシップ自身は
事業の幅を広げていくために格闘中で、
売り上げが伸びない店舗は何らかの形で改装していくでしょう。
上海フレンドシップの2004年12月期本決算から
売上高 --- 137億5270万6402元 前年同期比 18.7%増
純利益 --- 1億3165万5433元 前年同期比 46.1%増
EPS --- 0.307元
配当 --- 0.15元
業績では順調に伸びています。
また傘下企業の聯華超市、好美家装コウ建材は
大きく業績が伸びています。
またカルフールと提携しているお店では売り上げが順調です。
業績でも伸びています。
ですが、利益が出ていない店舗に関しては
今後様子を見ていく必要があります。
投資する企業に対しては利益が出せるプラスの部分と
利益が出ない分野を見ていく必要があります。
外面はいいかもしれませんが、
事業内容ではそうでない企業も多くあります。
投機では目をつぶって投資をすることはできるでしょうが、
長期投資では無視できません。
本当に投資できるかどうか今後も様子を見る必要があります。
投資では現実がすべてです。
自分自身が思っているような考え方が
自分にとってそうなって欲しいというような
期待だけで投資をするのでしたら
その後裏切られる可能性は大きいでしょう。
<次回に続く>
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