第588回
投資を控えたほうがいい企業
2005年6月中間決算の中から
投資は考えないほうがいい企業もでてきています。
大手アパレルメーカーで、
「開開」ブランドのシャツや背広などが有名な
上海開開実業(コード:900943)の中間決算です。
売上高 --- 4億1549万2506元 前年同期比 69.43%減
純利益 --- 291万423元 前年同期比 75.14%減
EPS --- 0.012元
紡績機械メーカー大手では
老舗企業の上海二紡機(コード:900902)の中間決算です。
売上高 --- 3億5958万5021元 前年同期比 37.16%減
純利益 --- 303万3158元 前年同期比 36.74%減
EPS --- 0.0054元
家電メーカー大手で主にカラーテレビや
携帯電話機の製造、販売を行なっている
康佳集団(コード:200016)の中間決算です。
売上高 --- 54億6465万5872元 前年同期比 20.44%減
純利益 --- 2334万8405元 前年同期比 45.04%減
EPS --- 0.04元
上記の3社の上海開開実業、上海二紡機、康佳集団は
過去には業績でも伸びていた企業です。
この3社は今後発展していく為に
ほかの業種に進出していったり、技術開発を行なっています。
・上海開開実業は医薬品および不動産分野へ
・上海二紡機は建築業およびサービス業へ
・康佳集団は国内最大の55型液晶テレビや
63型プラズマテレビを強化して巻き返しを狙ってはいるものの
競争激化を受けて収益は伸び悩んでいます
このような企業の中から
将来有望な優良企業に変身する企業が出てくる可能性はあります。
ですが、その企業を今判断することはできません。
今後の動向と収益が伸びてきた時に
投資できるかどうか初めてわかってきます。
ですので、現段階の投資企業から
このような企業ははずして
投資できる企業を絞り込んでいくことが今の作業では一番必要です。
また、中国企業ではほとんどの業種で
将来伸びていく企業が多く上場していますので
このような企業に投資を考えていく場合ではありません。
いくら過去に業績でも伸びていた企業であっても
時代にあわなければ業績を伸ばしていくことなど出来ません。
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