イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第552回
主人公

人はそれぞれいろいろな人生があります。
自分の人生の中ではいろいろな選択できます。
その中でどのように生きていこうか
自分の選んだ道を
順調に進んでいくことができる人もいるでしょうし、
そうでない場合も多いでしょう。
自分の人生は自分のものですから
自分自身が自分の人生の中では主人公です。

株式市場には多くの人が投資をしてきます。
その人たちも全員自分自身が主人公です。
ですので多くの主人公の人たちの市場への見方、考え方で
市場の株価が動きます。
ですが、時にはこのことを忘れがちになります。
自分が主人公なのだから
市場の株価も自分の思うようになるはずだと
思い込むときがあります。
自分の考え方のほうが正しいのだ、
ほかの主人公のほうが考え方が間違っていると、
だから自分のほうに株価は動いていかなければおかしいのだと。

こんな考え方になったときは要注意です。
ほかの主人公の考え方を全否定していることと同じですから
ほかの主人公を全員敵に回して戦っているようなものです。
これでは勝ち目がありません。
こんなときはほかの主人公の考え方にも耳を傾けるべきです。
ほかの主人公達が何を考えているのかを知ったなら
何故そういう考え方になるかを理解できてきます。
ほかの主人公達と考え方で同調できるかどうかは別として
一応考え方としては同じ土俵に立つことができます。
ここまでくればほかの主人公全員の意見がわかったのですから
自己中心的な考え方から抜け出せます。
自分の考え方も尊重するが
ほかの主人公達の考え方も尊重できます。
ほかの主人公の考え方がわかったのですから
今度はそこから再度自分の考え方を見直していけば
考え方でも幅が広がった分柔軟な対応ができるようになります。
全体が見えて初めて
投資する企業に対して正しい判断ができるようになります。
まずは相手の意見を聞いて見て
自分の判断材料にしていくことも必要です。
今まで見えなかったものが見えてきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年7月19日(火)

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