第535回
ダイヤと青い鳥
中国は日本側と日本海を隔ててある国です。
1980年代はまだ中国は大きく発展してくる時代でしたので
日本の企業の目は主にアメリカ、欧州にいっていました。
1990年代に入り中国国内でも株式市場ができ、
海外の投資家も中国企業の一部の取引ができるようになってから
年々海外の投資家の目も中国に向かうようになりました。
中国株式市場はまだできてから15年程度の市場ですから
成熟したシステムには至っておらず、
法律でもまだ未整備なところが大きい市場です。
また、発展途上国の株式市場は
企業の情報開示でも疑問があることは確かです。
上場企業の中でも今後発展していける企業とそうでない企業、
また成長していけるかわからない企業などが
入り交ざって上場しています。
まさに玉石混交の市場で普通の石もあれば
中にはダイヤのような石も混ざっています。
中国株式市場は発展途上国の市場ですから
これから上場してくる企業は数多くあります。
現在上場待ちの企業で上場審査でクリアーしている企業数は
400社以上あります。
また、今後上場を目指している企業数は
1000社ではきかなく2000社以上ともいわれています。
その中で大きく成長していく企業は多く出てくるでしょう。
また、逆に成長できない企業も上場してくるでしょう。
そのときに大きく成長していく企業は
投資家にとってはダイヤと同じです。
投資家はそのダイヤをどのように手に入れるかが問題です。
短期売買でしたなら購入したら
すぐに株価が値上がりして
利益を出せるような企業を見つけていくことになります。
長期でしたなら株価の値上がりだけではなく、
投資企業への配当利率の高さ、無償株期待、株価値上がりから
投資できる企業を選択できます。
そのように企業は実は身近に多く上場しています。
「青い鳥」のようにあるように
チルチルとミチルが青い鳥を求めて旅をしていったが
実際はごく身近に青い鳥がいたというように、
小売企業のような生活必需品販売企業や
インフラ関連企業などの中にも
投資を考えられる業種があります。
リスクもありますが、
それ以上にリターンが期待できる市場が発展途上国の株式市場で
中国の株式市場がまさにそれに当てはまります。
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