第529回
2001年2月
上海総合指数では6日(月曜日)に一時的ではありますが、
1000ポイントを割り込みました。
指数でも8年来の最安値を更新している真っ最中です。
ここから1000ポイントを割っていくと
今度はどこまで下げ続けるか見当がつきません。
ですので中国証券監督管理委員会は
一時的にせよ上海総合指数でも
1000ポイントを大きく割らないようにしたいと思っていたはずです。
(ここから下がったなら地獄を見るという思いがあったでしょう)
また、実際に総合指数でも1100ポイントを回復してきましたので
関係者はほっとしたのではないでしょうか。
ですが、これは暫定的に行ったと考えられ、
今後もずうっと行っていくとは考えられません。
今後指数でも下がり続け、
中国証券監督管理委員会がまた危機感を感じたなら
今回のようなことが行なわれる可能性が大きいでしょうが。
8日の処置を受けて今後の株式市場はどうなって行くのか、
9日(木曜日)の株価指数がどのように動いていくのかで
その後の同行が読めますので9日の株価が非常に気になります。
9日の株価しだいでは
今後上がっていくかどうかがわかってきます。
2001年2月に
中国本土B株指数が大きく値上がりしたことがあります。
その時までは中国B株市場に投資できるのは外国人のみで
中国の一般の投資家は中国A株市場の企業にのみでした。
またA、B株式市場に同時上場している企業の株価は
同じ銘柄でもA株市場のほうが株価は高くなっていました。
ですが、2001年2月に
中国本土の投資家も
B株式市場の企業も購入できることが発表されると、
中国人の投資家がB株市場に参入してきたために
B株企業の株価が上昇し株価指数も大きく上がっていきました。
株価でも指数の上げでも
2月から5月の高値に向かって数ヶ月間上がっていきました。
このときは実際に政策が打ち出されたため上がっていきました。
ですが、今回は実際の政策は打ち出されていません。
次の日の株価が大きく上がっていくのかそうでないのかで
今後の株価も予想ができます。
<次回に続く>
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