第527回
上海総合指数の急騰から
6月8日に中国本土株の総合指数が大きく値上りしました。
上海総合指数は8.21%高の1115.58ポイント。
深センA株指数も7.95%高の285.01ポイント。
また、上海B株指数も前日比に対して7.21%高の69.81ポイント。
深センB株指数も7.30%高の232.39ポイントとなりました、
では6月8日になぜ総合指数が上がったのでしょうか。
上海総合指数の流れを3日(金曜日)から見ていきます。
6月3日(金曜日)に上海総合指数は
前場で1003ポイントを付けた後、
後場では多少上がったものの
引けでは1013.637ポイントとなり終了しました。
指数では8年来の最安値を更新して引けています。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は非流通株放出問題については、
流通株主の権益不均衡(股権分置)対策について
「市場メカニズムの改善を行い投資家の権益を保護する」
と今まで言ってきたことを繰り返しました。
ですが、市場参加投資家は
抜本的な改善策が示されていないことから
需給悪化懸念が払拭されないままで
反応はほとんどありませんでした。
次の週の6日(月曜日)上海総合指数は
前場では1005.818ポイントで引けていますが、
一時は998.23ポイントをつけて1000ポイントを割っていました。
ですが後場に入り上海総合指数は20.741ポイント上がり、
1034.378ポイントと先週より上がって引けています。
上がった理由は
中国証券監督管理委員会の尚福林・主席が
「資本市場を安定成長させていくには
投資ファンドは市場にとって欠かせない」
という発言でファンド系の買いが市場に入り上がっていました。
7日(火曜日)
中国証券監督管理委員会から大きな報道がでました。
「現在市場で売買されている流通株に対し、
流通株を消却するための自社株買いを認める」という内容で、
流通株を企業自身が自社株買いを行なえば
一株利益が上がっていきますので
好感された買いが前場に入りました。
ですが、実際自社株買いができる企業は
条件を満たす企業で、資金を持っている
一部の優良企業に限定されるのではないかという事で
上げたのはここまでです。
午後の終値では1030ポイントと
前日より4ポイント程度下げて終わっています。
そして8日(水曜日)がきました。
<次回に続く>
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