第525回
魅力ある企業が少ない
企業の中には生き残りをかけて
事業をほかの業種に転換していく企業もあります。
ゴムベルトメーカー大手の
上海三九科技(コード:900907)は
医薬業界大手の三九企業集団が資本参加して
医薬品業界に転進しています。
ですが業績では低迷しています。
このような企業が多く上場しているのが上海B株市場ですので
投資家が参入してきてもなかなか利益が出せない市場であり
投資家自身もほかの市場への投資を行っていくことになります。
ですが一方では将来性のある小売企業や電力企業も上場しています。
このような企業へは投資が考えられます。
上海B株市場は投資ができる企業は少なく
その分株価指数でも値下がりしているということがいえます。
ですが、投資をする企業を考えるときには市場は関係ありません。
香港市場であろうと、深センB株市場であろうと、
上海B株市場であろうと、
将来性のある企業が上場している市場であれば
どこの市場でもかまわないわけです。
また、上場している優良企業の数が少なく
株価指数でも下がっていても関係はありません。
投資家は株価指数に投資をするわけではありません。
あくまでも優良企業への投資が前提です。
また上海B株市場に上場している企業で
優良企業の株価は安いかといえばそんなことはありません。
最近は指数でも下がってきていますので
優良企業の株価も値下がりはしています。
ですが、将来性や成長率を繁栄して
株価に対してのPER(一株利益)で見ても
まだ大幅に安いという段階の株価ではありません。
投資家にとって魅力のある企業では2種類あります。
ひとつは中国国内では有名な企業で、
企業名(のれん代)で株価が高い企業。
そしてもうひとつは企業の将来性が加味されて
株価も上がっている企業です。
また、両方備えて株価が上がっている企業もあります。
上海B株市場の優良企業の中にも
そのような企業が上場していますので
どちらのほうで株価が上がっているのかも見ていく必要があります。
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