イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第489回
中国国際航空と四川高速道路

中国国際航空(コード:0753)の2004年12月本決算からです。
売上高 --- 308億3482万2000元 前年同期比 31.65%増
純利益 --- 23億8596万4000元 前年同期比 1394.93%増
EPS --- 0.36元 前年同期比 1340.00%増

2002年、2003年は
新型肺炎SARSの影響で利益は大きく下がりました。
影響がなくなったために反動で
今年は純利益が大きく伸びています。

中国国際航空は旧中国国際航空が手がけていた
航空事業の譲渡を受け2004年2月に設立され、
2004年12月に香港市場に上場したばかりの企業です。
傘下企業が航空貨物輸送を行っています。

航空企業は航空機を購入するのに大金が必要です。
ですので利益を上げていくのは大変な業種です。
今回は燃料となる原油価格の高騰で、
燃料コストの上昇が収益の伸びを圧迫するとして
利益率は減少しそうです。

四川高速道路(コード:0107)が2004年12月本決算を発表しています。
売上高 --- 8億8476万8000元 前年同期比 5.61%減
純利益 --- 2億1559万8000元 前年同期比 3.82%増
EPS --- 0.0843元
配当 --- 0.04元

四川高速道路は四川省で高速道路の管理、運営、
ガソリンスタンド等を経営しています。
低成長ですが、順調に伸びています。

年間売上げで伸びているのは中国国際航空です。
何か事故がない限りは売上げでも今後伸びていくでしょう。
ですが純利益に関しては安定した伸びをしていくとは限りません。
本来は何かあったとき(SARS)など株価でも大きく下がります。

一方、四川高速道路は売上でも収益でも大きく伸びてはいません。
ですが高速道路事業は今後伸びていく業種です。
四川高速道路は配当金でも毎年定期的に出していますので
長期投資向きの銘柄でもあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年4月21日(木)

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