イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第486回
反日デモ

4月に入り中国本土の北京市から始まり
各地で大規模な反日デモが起きています。
教科書検定問題を発端にして
日本の国連安保理常任理事国入りへの抗議から
中国各地で大規模反日デモが起きました。

在中国日本国大使館や日本料理店、日系デパートでは
一部で被害が出ました。
日本政府は謝罪と賠償を中国側に求めましたがこれには振れず
中国外務省は反日デモについての答弁で、
日本人に対してではなく、
日本政府の歴史問題に対する誤った態度について
不満を表したものである、と発言しています。

中国政府は群衆に対し
過激な行為に出ないようにと警察関係者を投入し、
秩序の維持と事態の拡大防止にあたっています。

このようなことは決していいことではありませんが、
逆にいえばこのようなときにこそ
お互いの国が真剣に話し合って
打開できるような解決策を探るべきでしょう。

悪い方向に持っていくのではなくて
お互いの考え方、主張を話し合って
いい方向に持っていくのが政府の本来の役目です。
そうすることにより
国と国の関係が強化できるようにしていくべきです。

このような問題はすぐに結論がでることではありません。
今後も折に触れ出てくるでしょう。
ですが出てきたときには
その場その場でお互いの言い分が分かり合えるように
真摯に話し合っていき、少しずつ解決していく努力が大切です。

今回の問題で中国市場の株式市場は大きな影響はでていません。
ですが、長引いて大きなデモに発展していけば
少なからず影響はでてきて
日本の投資家が中国株式市場から離れていく原因にもなります。
また日本の企業でも中国への直接投資や輸出でも減少していき
企業業績の伸び悩みにつながり
ひいては日本、中国での経済成長率が鈍化した場合には
企業の収益の落ち込みと同時に
株価指数でも下がっていくようになる可能性もあります。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年4月18日(月)

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