第476回
中国石化上海石油化工の2004年12月本決算から
石油精製や石油化学中間製品を手がける
シノペック傘下の石油化学企業の
中国石化上海石油化工(コード:0338)が
2004年12月本決算を発表しました。
売上高 --- 394億253万3000元 前年同期比 33.26%増
純利益 --- 39億7110万3000元 前年同期比 183.31%増
EPS --- 0.552元 前年同期比 183.08%増
配当 --- 0.20元
権利落ち日 --- 5月25日
上海石油の業績は2002年期末決算から
増収増益になってきた企業です。
売上高、純利益(百万人民元)EPS、配当(人民元)
年 |
2004/12 |
2003/12 |
2002/12 |
2001/12 |
売上高 |
39,402.53 |
29,567.14 |
22,322.90 |
20,197.40 |
純利益 |
3,971.10 |
1,401.69 |
916.37 |
116.05 |
EPS |
0.552 |
0.195 |
0.127 |
0.016 |
配当 |
0.200 |
0.080 |
0.050 |
0.000 |
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2001年は配当を出していませんが、
上海石油は1993年の上場以来
毎年配当を出してきた優良企業です。
収益では2002年期末より回復に向かってきています。
ですが、2002年時期は株価でもさえず1香港ドルの株価でした。
損後業績が上方修正されるに従い株価でも上がってきています。
3月24日の株価 --- 3.225香港ドル
3月24日のPER --- 6.20倍
配当利回り --- 5.8%
PERでも配当利回りでも文句がつけようがない数字です。
ですが、今年の収益向上に関しては疑問がつきます。
まず原油コストにより
石油化学製品の粗利益が低下する可能性が出てきています。
今期は製品の需要増大で大きく業績は伸びましたが。
ですが石油化学製品の粗利益が
2004年にピークアウトした可能性も否定できません。
ですが上海石油はシノペック(コード:0386)傘下の企業ですので
大きく業績が落ちるとは考えにくい企業です。
株価では今後配当権利落ち後
2香港ドルから3香港ドルで推移する可能性があります。
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