第440回
金利の計算
日本でも過去に銀行金利が高い時期がありました。
日本の経済成長が年間8%成長していた時代に
銀行の利子は8%以上になることはありません。
この数字以下での利子になります。
たとえば銀行の利子が6%だったときには
利子自体は高く感じますが
経済成長が8%でしたら銀行の利子が6%ですので
銀行に預けておいたとしても
実質マイナス2%分が目減りしているのです。
100万円銀行に預けておいたなら
利子で6万円ついて106万円になります。
ですが経済成長が8%でしたら
108万円にならないと釣り合いが取れません。
ですのでこのようなときは8%以上成長していくものや商品に
投資をしていくことで利益が出せるようになります。
日本はバブルがはじける前までは
土地のような不動産が長期的に値上がりをしてきました。
不動産価格が年間15%値上がりしていくのでしたら
銀行から10%で借り入れを行ったとしても
5%分が値上がり益となります。
ですからこのようなときには
銀行から借り入れをしてでも購入した人が利益を出してきました。
また持ち家を購入したい人は
土地が値上がりしていくのを見こして
将来土地の価格が上がっていく前に購入した人が
その後楽に銀行に返済をしていくことができました。
経済成長していけるときには所得も上がっていきます。
10万円の月給の人が年間8%ずつ給料が上がっていったときに
10年後のその人の月給は2.15倍になっています。
10万円の月給の人は10年後の月給では
21万5000円にまで上がっています。
また銀行に1000万円借り入れたときには
年間10%の利子で借り入れたなら
10年後には2.59倍になっていますので金額は2590万円になります。
経済成長が年間15%でしたら10年後には4.04倍になっています。
金額では4040万円になります。
この場合銀行から借り入れをして購入したなら
10年後には2590万円でしたが、
もし自前の資金で購入しようとしたなら4040万円が必要です。
その差は4040万円−2590万円=1450万円
この1450万円分を10年間で割りますと
年間145万円ずつ預金をしていかなければなりません。
ですので自宅購入や不動産投資では
借り入れた方が得だったわけです。
<次回に続く>
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