イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第346回
配当利回りと株価

中国が成長していくために
電力の需要と原油の需要は今後も伸び続けていきます。
ですから投資を考えたときには
どちらの業種でも長期的に投資していける業種です。
では現在
どちらの業種に投資を考えていったほうがいいのでしょうか。
現在株価だけを見てみますと
石油、石炭企業の株価は高値圏内です。
一方電力企業は安値での株価水準となっています。
株価の点から見たときには
現在株価の安い電力への投資のほうが
値下がりによるリスクが少なくなっています。
ですが株価が上がっていくには少し時間がかかるでしょう。
また電力、石炭企業でも
将来も必要な分野での業種ですから
大きく十分の一になるような株価の下げに繋がるということは
考えにくい分野です。

また、配当の事を考えたときには
両方の企業に投資妙味があります。
石油、石炭、電力企業の中で
現在年間配当で3%程度出す企業が多くあります。
特に石油企業の中国石油天然気(コード:0857)は
現在株価では4香港ドルを越えてきましたが
最近までは3香港ドル台で株価が推移していました。
同社の2004年6月中間期決算では
中間配当として一株配当で0.15919元を出しました。
中間配当利回りを年間で見たときには
約3%近くの配当利回りになります。
もし、2004年期末決算でも同額の配当金を出したときには
配当利回りでは6%近くにもなります。
このような企業は配当金でも投資を考えられる企業です。

また、電力企業で2003年決算では
華能国際電力(コード:0902)が10割無償を発行しています。
高い配当金を出した電力企業では
B株企業の浙江東南発電(コード:900949 )、
広東電力(コード:200539)などが出しています。
このように株価が高い、安いということ以外にも
配当利回りでも見ていきながら投資を考えていくことが必要です。
安い株価で購入するなら電力企業に勝ち目があります。
配当利回りで見たときには
中国石油天然気も投資の対照として見ることができます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年10月5日(火)

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