イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第332回
生き残りをかけて

繊維関連企業で
上海B株企業の上海開開実業(コード:900943)は
現在では医薬品業界に進出しています。
また、過去に筆記用具・事務用品・ギフト用品で有名だった
上海英雄ペン(コード:900921)も
ペン製造業から事業を見直し、農業に進出し、
社名も「大盈現代農業」に変えて生き残りを図っています。
ですが業績ではいまだに厳しい状況です。
このように生き残りをかけて
他の業種へ変身を計っている企業があります。

中国で長期的にも伸びていける業種だからといっても
その業種で勝てない、または生き残れない企業などは
転身していく可能性が大きくなります。
事業での内部要因を見ていきながら、
どちらの方向に企業が進んでいこうとしているのか、
また、外部要因がおきたときなどは
なおさらそのような転機になる可能性があることを
予想しておかなくてはなりません。
ですから投資でも
外部要因で株価が大きく下がったからといって
株価が元に戻すのを待って高くなったときに売却し、
利益を得ようとしたとしても
投資家の思うとおりになるとは限りません。
このようなことにも気をつけておく必要があります。

このような外部要因で株価が下がったときには
投資したい企業が予想以上に売り込まれ、
株価が安くなったときを狙って購入していくのが
順当な投資方法です。
業績ではすぐに戻るとは考えずに
ある程度期間がかかると思ったほうがいいでしょう。
実際旅行業者、ホテル業界がSARSの影響から業績が戻ってくるのには
1年、2年と時間がかかっています。
また業績はまだ前のように戻ってきてはいません。
やっと黒字化になった企業が多いのが現実です。
そのような企業の業績が戻ってくるのは
今年後半か来年になりそうです。
思っている以上に時間がかかるのです。
ですからあせって投資をすると損をすることも考えて
投資を検討したほうがいいでしょう。
現在どの程度まで事業内容が回復しているのかを知って
投資をすることが大切です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年9月15日(水)

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