イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第284
富士高実業

富士高実業(コード:0927)には6月18日に伺いました。
シンセン市から1時間程度内陸に入った東莞市までの道のりです。

同社は1982年に設立された電気音響機器メーカーで、
主としてODM/OEM方式により、
音響、通信およびマルチメディア向けの
ヘッドフォン、マイクロフォン
およびスピーカー・システムを製造しています。

工場は中国広東省東莞市にあり、
生産面積は66.840平方メートルで
従業員は約7500名となっています。
毎月の生産量はヘッドフォン/イヤフォンが300万個、
通信用ヘッドセットが50万個、
スピーカー・システムが30万セット、マイクロフォンが30万個で、
その半分以上をアメリカに輸出しています。
富士高は傘下に6社の企業を有する企業グループでもあります。

今回訪問した企業はその中の1社、
富士高実業で主にヘッドフォン、スピーカーシステム、
マイクロフォン等の設計製造を手がけています。

・富士高実業の概要
 富士高実業(フジコン・インダストリアル、コード:0927)
・業種:通信・技術
・事業内容:ヘッドフォン、マイクロフォンなど
 各種可聴機器の設計、製造と販売。 

取引最低単位株数 1000株 
7月6日株価 0.980香港ドル
PER 16.53倍


・損益計算書から
単位:売上高、純利益(mHK$)、EPS、配当(HK$)
2003年 2002年 2001年
売上高 485,745 506,482 534,906
営業利益 37,991 66,914 69,177
当期純利益 33,259 56,290 62,167
一株当期純利益 9.2 15.7 17
一株配当額 0.070 0.100 -----

・マーケット分布図
アメリカ  56.7%
ヨーロッパ 14.9%
アジア   19.9%
日本    6.5%
その他   2%

富士高グループの強さと特徴です。

1.垂直統合
  富士高グループは傘下に6社の生産工場を有し、
  完全な供給チェーンを構成しています。
  これにより生産に欠かせない原材料および部品を
  滞りなく供給できます。
2.製品開発
  ワンストップ型の供給ステーションであることで
  研究開発、工業技術、製品デザインでも専門知識を有し、
  付加価値の高い製品と
  サービスを提供できる体制をとっています。
3.顧客第一
  お客様を第一と考え期待を超える最高品質のサービスを考え
  顧客関係管理を導入し
  お客の要求にこたえていく体制作りをしています。
4.チームスピリッツ
  富士高はひとつの大きな家族であり、
  一人一人の努力と成功を大いに評価しています。
  グループ学習、社会活動参加を通し
  団結協力を強めていきます。
5.社員重視
  社員を重要な財産と見ており、さまざまな活動、
  および研修を実施し、福利厚生施設についても
  十分配慮をしています。
6.改善の継続
  現状に甘んじることなく常に向上していきます。
  トータル品質管理システム、トータル生産メンテナンス制度を
  導入し、「計画ー実施ー検査ー行動」を行っていきます。
  また国際的管理水準に合わせるために
  ISO9001、14001等も取得しています。
7.社会責任
  さまざまな社会および慈善活動に参加しています。
 ・香港城市大学主催による「協力教育」プログラムをサポート
 ・香港中文大学主催による「中国就業発展奨励計画」に参加
 ・「地球の友」主催による
  「グリーン・クリスマスEカード」活動を支持
 ・明徳医院主催による「チェアレース・チャリティファンド」に
  参加

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年7月9日(金)

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