第141回
日本の過去の株式市場
次に日本の過去の株式市場を考えて見ます。
日本の昭和40年の頃の企業の株価は
100円以下の企業がおおくありました。
その頃の日本人の1ヶ月の給料が約1万円でした。
今の中国とほぼ同じだと考えていいでしょう。
その後、日本の発展とともに平均月収、
年収も上がってきたわけです。
私の感覚でいうと昭和50年代半ばには
100円以下の株は少なくなっていました。
その頃の私は20代の半ばでしたが、日本株投資をしており、
それなりに利益を出していました。
その頃の私の記憶によれば
日本の証券会社の株に投資していたことがありますが、
株価は4大証券のうち、野村證券が300円、
他の3大証券会社の株価は150円程度でした。
そして、そのような証券会社の銘柄でも
毎年5分から1割の無償株を発行していました。
今では考えられないことですが、本当のことです。
いかに発展していく国の経済とともに
企業も飛躍してきたのかを身をもって経験してきたわけです。
このことと中国株式市場の現実を見ていくと
ひとつの方式が見て取れます。
今中国本土のA株の株価は
100円以上しているものがほとんどだといっていいでしょう。
(ダメ企業は除く)
今でも香港市場のH株と中国本土市場のA株に
同時上場している企業がほとんどです。
中国本土のB株上場企業の銘柄の中でも
A株に上場している企業が多くあります。
ひとつの国に同じ銘柄の株が上場していること自体
おかしいことですから、
将来には中国株のB株とA株は統合されます。
そのときには上場企業の株価は
A株の株価で取引されていくことになるでしょう。
すると、今持っている株の価値は
割高感(PER,PBR)が出てきますが、
その株価で取引されることになります。
成長する国の株価は割高で取引されることがおおいのも事実です。
ですから、私たちが投資で利益を出す機会が大きいのも
そこにいくまでの過程においてで、
この期間に投資していくのが最も効率がいいことになります。
そこまでを投資の第一のチャンスだと思って
投資していけばいいことになります。
その後はその時になったら考えていけばいいのです。
そこまで至る前におきうる出来事を考えると、
・中国がQDIIを実施する。
・中国政府が元兌換を実施する。
・A,H株、A,B株の統合が実施される。
・先物取引などの商品が中国本土でもできて
中国株式市場が世界の中でも
グローバル化された市場に成長する。
ここに至るのは
思っているよりも早い時期の可能性が大きいでしょう。
2008年には北京オリンピックが行われますので、
その前の時点の2006年ごろには
何らかの答が出ている可能性があります。
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