第127回
上海の不動産市況
上海で一番大きな公園が「世紀公園」です。
上海の中心部から多少離れているのですが、
環境的には良いところです。
その世紀公園の前に道路があり、
その道路の反対側には大きなマンション群があります。
住んでいるのは外国人が三分の一で、あとは中国の金持ちです。
1平米が中国のお金で10000元です。
日本円で約14万円です。
ですが、このマンションは2年前までは
半値の1平米が5000元でした。
今この物件も投資対象にもなっています。
主に地方のお金持ちが購入して
自分は住んでいなくとも
将来のマンション価格が上がったところで売却して
利益を得ようとしている人たちも少なくありません。
いつの時代も考えることは同じ、といえるのでしょうね。
そして、浦東地区が近づくにつれて、
浦東地区の夜景がきれいに見えるマンションがあります。
こちらには有名人やお金持ちが実際に住んでいる地域で、
夜景が見える部屋のマンション価格は
1平米が中国のお金で20000元です。
(日本円で28万円程度です。)
マンションの広さが100平米(日本だと約33坪)あるとして
2800万円にもなります。
そこのマンションの入居率がほぼ100%というのですから
本当に中国人の金持ちは多くいることがわかります。
13億人の1%がお金持ちだとしても1300万人ですから
日本の人口の十分の一です。
このことからして、今後の世界経済の行方が
中国の発展と大きくかかわってくることが見て取れます。
東方明珠タワーにも1年ぶりに上って見学しました。
東方明珠タワーは上海のテレビ塔で
エレベーターで見学できるところまでは220メートルあります。
入場券は大人50元(約700円)です。
上って上海の街並みを似た印象は
去年よりはビルもおおく立ち並んで
よりいっそうスケールアップしたな、というものでした。
去年来た時と違うのと思ったのは、上海の街並みよりも
このタワーに上ってきている中国人のほうでした。
去年は
「中国人はなんてうるさいんだろう、大声で叫びあって・・」
という印象を受けたのですが、
それが今年はそれほどうるさくなくなってきていました。
(・・と、いってもうるさいのですが。)
原始的な発狂音が少なくなっているのです。
マナーという点でも
少しずつですが浸透し始めてきたように思います。
中国では街も人も大きく変化し続けています。
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