イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第97回
本当の売りのテクニックとは

中国企業の銘柄を多く購入して、
例えば30社の企業の株を保有していたとします。
そのときの企業の株価と企業の評価はいかの通りです。

1.優良企業で将来性がある企業の10社が
  購入金額の2倍に株価がなっています。
2.将来性があるかどうかはわからないが
  現在は10社が購入金額と同じ株価になっていたとします。
3.そして将来性がほとんどない企業の残りの10社で、
  購入金額価格の半値になっていたとします。

ここから10社売却して
他の銘柄に再投資することを考えたとします。
どの様なケースの株を売却したらいいのでしょうか。

1のケースの場合なら全株売却すれば利益が2倍になります。
 また半分売却したとしてももとでの金額分は確保できています。
2のケースの場合には売却したとしても
 購入金額とトントンですのでさほど損のイメージはありません。
3のケースの場合には最悪です。
 購入して株が半値になっているのですから
 売却したら投資資金が半分になってしまいます。

いったいどのケースの場合の株を売却したらいいのでしょうか。
この1、2、3、のケースの場合に
売却していくことでの正解は
3の購入した株が半値になっている企業の株を
売却するのが正解です。
当然損はします。
ですが損をしてまでなぜ
3の購入企業の株を売らなければいけないのでしょうか。
3の企業の将来性がない場合には
今後持ち続けたとしても明るい展望は望めません。
むしろ購入金額まで戻ってきたら売却したいと思うことでしょう。
その間には1の優良企業銘柄の株価は
大きく伸びていっていることが考えられます。
ですから早めに売却し
次の優良企業に投資しておいたほうが
今半値で売却したとしても
将来的には大きく延びる企業に投資できますので
そのほうが回収も早くなるケースが多いでしょう。

1のケースの銘柄を売却したとしたら
一瞬は利益が出たように思えるかもしれません。
ですがそこでオシマイです。
手元に残った銘柄の企業の株は全部ボロ株でしかありません。
株式投資では銘柄を多く持っていることが
いいわけではありません。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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