第92回
国の成長と株価
株式投資では投資方法は三つしかありません。
買う、売る、待つ、の三つです。
買うということは購入したい企業の銘柄が見つかったら
投資資金を証券会社に支払い株を買うということです。
売るということは購入しておいた企業の株を
証券会社に市場で売り
売却代金を受け取り決済するということです。
待つというのは購入したい企業が
買値まで下がってくるのを待つか、
それとも購入したい企業が見つからずに見つかるまで
投資するのを控えているときのことをいます。
この三つの方法しかないのに
株式投資では最終的な結果は大きく違ってきます。
それは投資する方法も関係ありますが
投資する市場によっても
大きく結果が違ってきます。
たとえば1990年以降、日本のバブルがはじけた以降に
日本の株式市場に投資を考えたとします。
日経平均が昭和64年、平成元年(1989年)12月、
日経平均株価38,915円の最高値を記録しました。
ですがそこをを境にずるずると下落し、1万円を割りこみました。
現在は1万円を越えていますが
元の3万円以上に戻るためには
よほど大きな経済成長をしていかないと難しいでしょう。
たとえばもう一度高度成長でもしないと難しい問題です。
ですが今後の日本の経済成長を考えた場合には
安定成長を目指していくでしょうからまず無理でしょう。
1990年以降の下げ基調での市場の株式市場に投資したとして
日本株を買っていったとしたら
一般的には利益を出していくには難しい市場です。
ですがかつての日本にも高度成長時代があって
そのようなときには
日本の成長とともに日経ダウも大きく上昇してました。
その時には企業の成長とともに株価も上がってきていましたので
普通の投資方法でも利益が出しやすかった市場です。
このように株式投資での投資方法のほかに
投資する国の経済成長にも大きく左右されます。
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