イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第85回
業種(電力会社の例)

投資しようとする企業を業種で見ていった場合には、
例えば電力業界の企業に投資したいと考えたとします。
特に今年の電力業界では電力需要に供給が間に合わずに
深刻な電力不足が表面化しました。
電力業界は各、電力会社の成長の伸び率は違ってきても、
今後10年間以上にわたって成長していくセクターです。
投資するのには魅力がある業種です。
現在中国企業で本土B株、香港市場に上場している企業は
以下の通りです。

・上海B株
コード      企業名
900937   黒竜江電力
900949   浙江東南電力

・深センB株
コード      企業名
200037   南山電力
200539   広東電力

・香港H株
コード      企業名
0902     華能国際電力
0991     北京大唐発電
1071     山東国際電源開発

等、7社が上場しています。

香港H株企業は比較的大きな電力会社が上場していますので、
安定的な電力の成長の伸びが期待できます。
特に今年の5月頃のH株の株価は
今の株価と比べると3〜4割安かったので
配当利回りでも投資の価値がありました。

一方、本土の電力会社の特徴としては、利益が出たときには
株式配当(無償株)をだす企業が多い、ということです。

ですが、最近は香港株の上昇の陰に本土株は隠れて、
人気がなくなってきて株価も下がってきています。
このため、配当金の利回りでも魅力が出てきました。

このように香港市場の電力株と、本土の電力株では
少し魅力が違っています。

ここで電力企業に投資を考えた場合に、
銘柄の中で、1銘柄に絞って投資していくのか、
または、数社に分散して投資を考えていくのか、
思案のしどころになります。
今回は同じ業界でも1銘柄ではなくて
数社に投資する場合を見て行きますと、
同じ電力企業でも分散投資をしている、
ということにもなりますが。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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