第869回
明日という日、明日という気持
明日がどんな日か知っていますか。
俗に無くて七癖と言いますが、
私の場合、日付が気になる癖があります。
たとえばマーガリンの特許は
1869年7月15日、
パリのイポリュト・メージュ・ムリエスが得ている。
こんなふうに分っていると、
気持がすっきりとするのです。
では、明日、7月12日はどんな日か。
ジョサイア・ウェッジウッド
(1730〜1795年)の生まれた日。
英国中西部、スタッフォードシャー、
バースレムに生まれています。
父のトーマス・ウェッジウッドもまた陶工で、
その末っ子が後に有名な
ジョサイア・ウェッジウッド。
ウェッジウッド家は代々続く陶工業者で、
父のトーマスが1739年に世を去っていますから、
ジョサイアはその頃から
手伝いをはじめたとのことです。
1754年、ジョサイア24歳のとき、
ひとつの転機が訪れる。
当時、陶芸家として高名であった
トーマス・ホイールドン
(1719〜1795年)の工房に入る。
このこと自体、ジョサイアの陶芸の才が
いかに優れていたかを物語っているでしょう。
その後1759年に独立して
自らの工房をつくり、
「アイヴィ・ハウス」と名づける。
ここでの一連の陶作が時の英国王、
ジョージ3世に注目される。
王妃シャーロットご用達の陶芸家になるのは
1762年のこと。
ためにジョサイア・ウェッジウッドの作品は
“クイーンズ・ウェア”と呼ばれるようになるのです。
そしてより透明感があり、
強度の高い、半ばガラス化した陶器
“クリーム・カラー”を発明するのが
1763年のことなのです。
まったくの余談。
ジョサイアの娘がスザンナで、
後に進化論のチャールズ・ダーウィンの
母となっています。
さあ、ゆっくりと、静かに上質の器で
上質の珈琲を味わおうではありませんか。
そして明日何をなすべきか、
考えてみましょう。
自分が、明日何を創ることができるのかを。
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