服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第830回
白いシャツと大いに遊ぼう

もう今は袖を通さなくなった
白いシャツを持っていますか。
古ワイシャツ。
シャツなら何でも良いのですが、
とりあえず白無地のシャツ。
デザインが古くなったとか、
少し黄ばんできたとか、
着なくなった理由は様ざまでしょう。
探すと何枚か出てくるはずです。

もちろんこれを洗うのですが、
半日ほど漂白剤と洗剤を溶かした
ぬるま湯につけておきます。
それからゆっくりと洗う。
と、まっ白に仕上ることに気づくでしょう。
もし、どうしても大きな汚れなどが
気になる場合には、
黒などの色に染めてしまう方法もあるでしょう。

古いシャツを洗って、干す。
もちろんこのままでも良いのですが、
たとえばボタンを替えてみる。
もし、それが貝ボタンであれば、
裏表を逆にして付けてみる。
裏側の少しざらざらとした、
ピンク色が混ざった面があらわれて、
印象が違ってくるでしょう。
あるいは白いシャツに黒いボタンを付けてみる。
黒いボタンを留めるのに黒い糸で縫う。
または白い糸で縫う。
これについても微妙な変化があります。
さらには「×」の字に縫うか、
「二」の字に縫うか。
まあ、それはともかく、
好みのボタンと遊んでみて下さい。
もう捨てようかと思っていたシャツに、
もう一度愛着がわいてくるはずです。

さて、この今はリフレッシュされたシャツを、
純粋にスポーツ・シャツとして着てみる。
もしも第一ボタンを留めるのが窮屈なら、
大きく外しましょう。
襟を少し立ててみましょう。
ブルー・ジーンズと素肌の上から
軽く羽織ってみる。
少しでも汗をかいたり、汚れたなら、
同じようなリフレッシュ・シャツに着換える。
ということは何枚あっても良いのです。
あとはまた洗って、乾かすだけ。
あえてアイロンはかけず、
粗いシワならそのままに羽織って下さい。

もちろん時と場合によっては、
Tシャツやポロ・シャツの上に重ねて、
シャツ・ジャケットのような着こなしを
楽しむことも出来るでしょう。


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