第750回
コニャック貯金は美食の宝庫
ブランデーはお好きですか。
私の食後酒はたいていブランデーです。
コニャックとも言いますね。
食後酒でもあり、また寝酒でもあります。
ところがこの寝酒、
たいていは飲み残してしまうのです。
朝起きると、グラスの底に少し残っている。
さて、これをどうするか。
もちろん捨ててはいけませんよ。
小さなグラスに移し替える。
もし次の日にも余ったなら、
また同じグラスに移し替える。
つまりブランデー貯金ですね。
さて、こうやって小さなグラスに
半分位ブランデーが貯まったなら、
好みの乾しぶどうを入れておく。
レーズンがすっかり隠れる位の割合にして、
ざっと一週間。
言うまでもなく美味しいブランデー・レーズンの完成です。
もちろんそのままでも
極上のデザートになります。
デザート・ワインやブランデーに合うこと
言うまでもありません。
パウンド・ケーキをはじめとする
お菓子づくりにも役立つことでしょう。
ところで、もうひとつ使い方があります。
好みのバターを用意しましょう。
バターを室温に戻して、柔らかくします。
柔らかくなったところで、
例のブランデー・レーズンを混ぜ込む。
手順が整ったなら、適当な器に入れて、再び冷蔵庫へ。
固まったなら、食べやすい大きさに切る。
つまり自家製レーズン・バターの出来上り。
ついでながらブランデーは
多少種類や銘柄が違っていても、
貯金には問題ありません。
また、同じような貯金は
ワインでも応用できます。
白ワインや赤ワインを飲み残したなら、
銘柄に関係なく、
白ワインは白ワイン、赤ワインは赤ワインで、
少し大き目のグラスなどに貯めておきましょう。
もちろんそのままで料理に使うこともできます。
私はワインのなかに
乾しいちぢくを入れておくのが好きです。
やはり一週間ほどが食べ頃でしょう。
白ワインには白ワインの、
赤ワインには赤ワインの美味しさがあります。
もちろん他のドライ・フルーツにも応用できるでしょう。
残りものに福ありとはまさにこのことです。
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